『休日』

 

久しぶりに一日中暇な日が出来たので、 部屋の掃除をして、 たまっていた洗濯物をベランダに干したらいよいよやることがなくなった。

窓とカーテンを締め切って、 部屋の明かりを全部消して、 好きな音楽をかけて、 愛用の椅子の上に体育座りをして、 しばらくボーっとしていた。

体育座りはどこか自分の体にしっくりきて、 すごく落ち着く。
もしも「一番好きな座り方は?」という質問をされたら、僕は迷わず「体育座り」と答えるだろう。

CDの最後の曲が終わり、部屋にまた静寂が広がる。

・・・パラパラパラパラパラパラパラパラ。
耳をすますと、窓の外から何かが弾ける音が聞こえる。

「あっ、雨か・・・洗濯物取り込まないとな」

急いで窓を開けるが、空は雲一つない青空だった。

「あれっ?おかしいな・・・雨の音がしたと思ったのに・・・」

パラパラパラパラ・・・

隣の家が揚げ物をしていた。
雨だと思ったのは、油の弾ける音だったのだ。
僕はあわてて洗濯物を取り込んだ。 だって、せっかくの洗い立ての衣服に、油のにおいがつくのが嫌だったから。

洗濯物を全部取り込んでから、僕はあらためて空を見上げてみた。

相も変わらず空はからっと晴れていた。

揚げ物もきっと、カラッと揚がることだろう。